ヘアカラーのイメージ白髪が気になって髪を染めたい時や、髪の色を変えておしゃれを楽しみたい時に皆様はヘアカラーをすると思います。

ヘアカラーは、毛染めとかカラーリングとか、いろいろな呼び名があります。

年配の人の中には、ヘアカラーの事をヘアダイという方もいます。

最近は、自宅でヘアカラーをする方も増えてきました。

自宅で自分で髪を染める事を、ホームカラーとかセルフカラーといいます。

以前は、ホームカラーについて詳しく解説しましたがが、(くわしくは、ホームカラーで気をつけてほしい事)皆様は、ヘアカラーは使用する薬剤によって性質が大きく違うこと事を知っていますか?

今回は、理美容師が教えるヘアカラーの知識と、アルカリカラーとマニキュアの違いについて、くわしく解説します。

 

アルカリカラーの薬剤

まずヘアカラーには、大きく分けて2種類のカラー剤があります。

その2種類は、髪を染めるために作用させる薬剤の性質によって名称が変わります。

その2種類を

  • アルカリカラー
  • 酸性カラー

と分類します。

まず、代表的なアルカリカラーについて解説します。

上の画像は、ウェラというメーカーの商品で、私達のような理美容師が使う業務用のヘアカラー剤です。

このタイプのヘアカラー剤をアルカリカラーといいます。

アルカリカラーは、その名称から推測できる通りで、アルカリ性の性質を利用して髪を染めるヘアカラーです。

アルカリカラーは、最も歴史が長く、一番多く使用されているヘアカラーです。

白髪を染める時や、髪の色を明るくする時や、髪を脱色して茶髪にする時に使用するのは、ほとんどがこのアルカリカラーです。

アルカリカラーに使用される2剤

 

アルカリカラーの大きな特徴は、髪を染める時に2種類の薬剤を配合するという点です。

その2種類の薬剤を、理美容師は1剤と2剤と呼びます。

1剤は髪の色を決定する色素が入った薬剤で、2剤は染色のための化学反応を促進するための過酸化水素が入った薬剤です。

ちなみに、2剤に配合される過酸化水素は、人間の身体には有害なので法律で6%が上限と決められています。

この2種類の薬剤を配合すると、染料が髪の表面のキューティクル層と呼ばれる領域を超えて、その内部のコルテックス層と呼ばれる領域に届きます。

コルティックス層に、染料が到達すると髪の色を染めることができます。

要するに、アルカリカラーは化学反応を利用して髪を染めるタイプのヘアカラーです。

この画像は、アルカリカラーを使って髪を染めている様子です。

塗布をするヘアカラー剤は、化学薬品の持つ独特の刺激臭が若干あります。

このアルカリカラーの長所は、

  • 髪が、しっかりと染まる
  • 自毛よりも、明るい髪色に、染める事ができる
  • 思い通りの髪の色に、染めやすい

そして短所は、

  • 化学反応を利用するので、髪が傷みやすい
  • 肌が弱い人は、肌荒れを起こす場合がある

肌荒れを起こす原因は、アルカリカラーにはジアミンという物質が含まれているからです。

しかし、このジアミンという物質は、過酸化水素と結合すると、効果的に髪を染める働きがあるので、アルカリカラーには無くてはならないものなのです。

髪が短い人や肌や髪が丈夫な人は、白髪をしっかりと染める事ができて、明るい髪色にも染めることができるので、アルカリカラーが向いていると思います。

酸性カラーの画像

次に解説をするのは、酸性カラーです。

上の画像は、ホーユーというメーカーの商品で、これも理美容師が使う業務用のヘアカラー剤です。

このタイプのヘアカラー剤を酸性カラーといいます。

酸性カラーは、酸性の性質で作られたヘアカラーで、一般的にはヘア・マニキュアと呼ばれています。

マニキュアと聞くと、爪に塗る化粧品を思い浮かべる方が多いと思いますが、ヘア・マニキュアの作用は、爪に使用するマニキュアと、ほぼ同じです。

アルカリカラーとの違いは、ヘア・マニキュアで髪を染める場合は、化学反応を利用しないということです。

ですから、ヘア・マニキュア(酸性カラー)は、「染める」というよりは、「塗る」と説明した方が分かりやすいかもしれません。

ヘアマニキュアを塗布している様子

上の画像は、ヘア・マニキュアを髪に塗布している様子ですが、まさに塗っている感じですよね。

ヘア・マニキュアは、色素が入ったタール系の樹脂を、髪にコーティングして髪の色を変化させます。

髪に、色がついた塗料を使ってコーティングするというのが、ヘア・マニキュア(酸性カラー)の定義です。

ヘア・マニキュア(酸性カラー)の長所は、

  • 髪や頭皮へのダメージが少ない(ほとんどない)
  • 場合によっては、髪の保護の作用もある

そして、短所は、

  • コーティングしたマニキュアが少しずつ、はがれる
  • 染まり具合が、ヘアカラーより弱い
  • 自毛よりも髪を明るくする事ができない

肌が弱い人や、髪が痛んでいる人は、ヘア・マニキュア(酸性カラー)が向いてます。

しかし、アルカリカラーに比べると、若干染まり方が弱い事が最大の欠点です。

アルカリカラーと酸性カラーは、それぞれの長所と短所が、逆になっているのがおわかりでしょうか?

アルカリカラーと酸性カラーの長所と短所を何とかしようと、各メーカーが新しいカラー剤の開発をしているようですが、どれもイマイチです。

だから、あなたが髪を染めたいと思うのであれば、アルカリカラーか酸性カラーのどちらかを選択することになります。

ヘアカラー剤は、その特性をよく理解して、おしゃれを楽しんでいただきたいと思います。