プロが教えます!!円形ハゲ(円形脱毛症)ができてしまった場合の対処法とは。

皆さん、円形ハゲってご存じですか?今回は、この「円形ハゲができてしまったら?」についてお話しします。

 

一般的にハゲというと加齢にともなう脱毛のイメージがあるのですが、若い人や、特に髪の毛が薄くない人でも、ある日突然ハゲができてしまうことがあるのです。

このような現象を、円形ハゲ(円形脱毛症)といいます。

今回は、理美容師の立場から見た円形脱毛症の症状と対処法を解説します。

そもそも円形脱毛症とは?

 

 

円形ハゲで驚く男性のイメージ

円形脱毛症は、直径が約1~2センチの円形のハゲ(人によって大きさは違います)が、何の前触れもなくできてしまう症状です。

円形脱毛症が発覚する時は、何気なく自分で頭を触っていて気がついたり、他人から指摘を受けて気がつく場合もありますが、僕の経験上では、理容室や美容室で、カットをしている時にスタイリストが発見する場合が多いと思います。

私のお店でも、平均すると1カ月に2~3人程度の円形脱毛症が発覚します。

冒頭では「ある日突然」と言いましたが、正確にはそうではありません。

実際の所は、円形脱毛症が時間をかけて症状が進行しています。

しかし脱毛をした部分が、他の髪の毛で隠れていたり、目立たない場所に円形脱毛あったので気がつかなかった場合が多いです。

 

それでは円形脱毛症の原因と対処法は?

 

一般的にハゲというのは、壮年性脱毛症のことをさすのですが、壮年性脱毛症は加齢にともなう脱毛なので、脱毛は前頭部や頭頂部から始まって、時間をかけて徐々に脱毛部分が広がります。

壮年性脱毛症は、遺伝的な要素が原因の場合が多いので、完全な治療法はまだ確立されていません。

しかし最近では、少しずつ研究も進んできて、完治こそはできませんが、ある程度の改善が見込めるような治療薬が出てきています。

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それに比べて円形脱毛症の場合は、髪が部分的に脱毛をしてしまうのですが、比較的短期間で脱毛が進行します。

原因は、ストレスや免疫力の低下やホルモンのバランスの崩れといわれていますが、実際は解明されていないようです。

 

円形脱毛ができやすい場所僕個人の見解ですが、理美容師として多くの円形脱毛症を見てきましたが、上の図に示した部分に円形脱毛症ができることが多いです。

  1. 側頭部は、こめかみから耳の上にかけての部分です。
  2. 耳の後ろは、「盆のくぼ」といわれる部分です。
  3. 後頭部に出来る場合は、ハゲが大きくなったり、ハゲが増えてしまうことが多いような気がします。

円形脱毛症は、お客様のカットをする前に、髪のクセや髪の流れ方をチェックしている時に発見することが多いです。

ですから来店の周期が短い方の場合は、発見が早期なのでハゲが小さいことが多いのですが、来店の周期が長い方の場合は、ハゲが大きくなっている場合が多いです。

そういうことから円形脱毛症は、発生してから時間をかけて大きくなっていくのだと思いますが、人によっては、ハゲが大きくなるだけでなく数が増えていく方もいます。

大きくならずに小さいハゲが増えていく方もいるので、脱毛の症状や進行は人それぞれのようです。

先述したとおり、壮年性脱毛症にの場合は、効果は限定的ですが治療薬は開発されています。

上の画像がその薬です。

しかい、円形脱毛症の治療法については、画期的な治療法は確立されていないようです。

Caratのお客様の中には、円形脱毛症の症状を気して皮膚科に通院された方も何人かいましたが、治療法を聞いてみると窒素や電気を使って刺激を与えたりしてもらう方が多かったです。

また、その治療法も効果の方は疑問との事です。

 

「それじゃ、打つ手はないの?」ということですが。

 

「それでは、どうにもならないのか?」とお考えの方に大切な事を解説します。

円形脱毛症について、もっとくわしく解説します。

そもそも人間の髪は、「発毛→脱毛→休止期→発毛」というサイクルがあります。(もっと詳しく解説すると成長期、退行期があるのですが、わかりやすくするためにここでは省きます)

通常は健康な人でも、髪の毛は生え変わりをするので一日に約100本は抜けます。

髪が発毛してから脱毛をするまでの寿命は、男性は約5年で女性は約7年だそうです。

寿命を迎えた髪の毛は抜けてしまいますが、休止期という期間を経て、また発毛します。

休止期というのは、次に髪の毛を発毛するための準備期間と考えてください。

通常は、頭のいたるところで、このようなサイクルが繰り返されているのですが、円形脱毛症の場合は、このサイクルが1カ所に集中して起こってしまっただけなのです。

円形脱毛症の場合は、壮年性脱毛症と違って、脱毛しても発毛のために必要な毛包という組織は残っていますので、休止期が終わると再び発毛します。

通常は、髪の休止期の期間は約3カ月といわれています。

だから早い人は、約3カ月が経過すると再び髪は生えてきます。

休止期が長くなってしまう人もいますが、ほとんどの人が、ある程度の期間が経つと、再び髪が生えてきます。

僕が今まで見てきたお客様は、ほとんどが1年以内に円形脱毛症が治まりました。

壮年性脱毛は、投薬治療で進行を抑制することはできますが完治はできません。

しかし円形脱毛症は、自然治癒で治る可能性が大きいです。

 

 

だから安心してください。

 

むしろ、ハゲを気にしすぎるあまり頭皮を触りすぎたり、脱毛をストレスにしてしまうと症状を悪化させてしまうかもしれません。

とりあえず、気持ちを大らかにして日常を過ごすことが大切です。

でも、ハゲが目立つのは気分が良くないですよね?

ハゲが目立たないようなヘアスタイルにすることも大切です。

信頼がおけるヘアスタイリストを見つけることも重要ですね!!