8年の間、本当にありがとうございました!!
今回は姉妹店「南風」の閉店についてお知らせを致します。
創業21年目を迎える当社ですが、8年前に姉妹店「南風」をオープンさせていただきました。
当社は、「児童養護施設出身者や複雑な家庭環境で育った若者のみを雇用することにこだわる」というちょっと変わった会社です。
そんな会社の経営者が変わり者の僕の夢が、「施設出身の若者が店の長となり、同じような境遇の若者を育てる・・・そんな店舗を作る」ということでした。
その夢をかなえてくれたのが、姉妹店「南風」の店長のアヤカさんでした。
アヤカさんは器用で人当たりもよく、また努力家です。
そんなアヤカさんが仕切る「南風」は順調に繁盛店となりました。
しかしなぜ?
理美容業界は、過去の負の遺産から「ブラック業種」のイメージが非常に強い業界です。
長時間労働、見習い時代の低賃金等々・・・・。
以前は、当社もそういう面を引き継いた時期もありましたが、徐々に改善をしてきましたが、業界に対する不信感は変わらず、今では理美容業界の人手不足はかなり深刻なものになっております。
当社も例外でなく、施設出身者からの就職エントリーも少なくなり、ここ最近は2店舗を三人で切り盛りしておりました。
このままでは、今いる社員に負担がかかってしまう上に、その結果、お客様に提供するサービスの低下にも繋がりかねない・・と考え、苦渋の選択で姉妹店の閉店を決心しました。
今後の運営は?
これは、南風の店長と私の閉店4日前の写真です。
「記念に」と、涙をこらえて一緒に取りました。
ここは原点に返り本店に皆が集まり、顧客のサービス向上はもちろんのこと、職場で働くみんなが本当に幸せを感じられるような職場作りを作る事から始めようと思っています。
・・・もちろん、新しいビジネスモデルも考えています。
僕は、上手くいかないことを「環境や他人のせい」にしないように若い人に言い聞かせるようにしていますが、油断をしていると自分もそんな気持ちになってしまいます。
そんなネガティブな考えに陥らないように、今いる仲間たちと温かい職場作りを目指していこうと思います。
姉妹店「南風」はあと三日で全ての営業を終えますが、来週からは店長のアヤカさんも一緒に本店で働きます。
実はこれもうれしいのです。
また彼女と一緒に働けるのかと!!
・・そしてもう一つ。
フレッシュな新人さんが、7月中旬ごろから入社します。
まだ10代の女子ですが、この子も、非常に多難な人生を歩いてきた子です。
みんなで温かく、彼女の成長を助けられる職場作り。
そんな最も大切なことを忘れずに行きたいと思っております。
カラットはこれからも成長を続けます。
どうか皆様、これからも株式会社Caratをよろしくお願いいたします!!