シャンプーやハサミなどを売っている卸問屋さんの内側を教えちゃいます。
今回は、僕たちが仕入れをする問屋さんのお話です。
これは、理美容師が仕入れに利用する卸問屋の画像です。
この卸問屋さんは、名古屋市中区の栄にあります。
名古屋市中区には「問屋街」というエリアがあるのですが、この卸問屋も問屋街にあります。
問屋街には、このような理美容商材の卸問屋の他にタオルを扱う卸問屋もあり、私も時々利用します。
理美容商材を扱う卸問屋は、一般の方は入店する事ができません。
ですから、こういった卸問屋の中を見たことがない方も多いかと思います。
ということで、今回は卸問屋の店内の様子や、販売されている商品について解説します。
この画像は、私たちがカットやパーマの練習をする時に使う人形です。
この人形はカットやパーマの練習をすることを目的に作られているので、首から上の部分だけしかありません。
この人形の事を私たちは、カットマネキン、もしくはカットウィッグと呼んでいます。
価格は使用する目的によってさまざまで、約2000円~15000円で売られています。
価格の違いは、毛髪の材質や毛髪の量、そして頭の大きさによって決まります。
毛髪の材質は、安いカットマネキンはビニール繊維で作られていますが、高級な物は本物の人毛が使われています。
高級なカットマネキンは、主に専門学校の生徒が国家試験を受験する時に使います。
パーマやヘアカラーの練習をする時も、本物の人毛を使ったカットマネキンを使います。
なぜならビニール繊維の毛髪には、パーマやヘアカラーの薬剤が作用しないからです。
この日は若い理美容師たちが、カットの練習用に2000円位の安いマネキンを大量に購入していました。
いっぱい練習して立派なスタイリスになってほしいと思います。
そしてカットマネキン以外に、こんな物も売っているのです。
この卸問屋には、美理容師だけでなくエステサロンに勤務する方やメイクアップの職業の方も来店するので、メイクやエステに使う化粧品や小物も売っています。
上の画像で見られるように、つけまつげ以外にも口紅やアイシャドーやネイルケアなどの女性用の商品がたくさん売られていますが、男性の私にはよく分からない物ばかりです(笑)。
価格は、市価の半額程度で販売されてると思います。
この卸問屋に女性を連れてくると喜ぶでしょうね。
この画像は、サロンで使用する業務用のシャンプーやリンスです。
業務用のシャンプーやリンスは、容量が非常に大きいです。
小さい容器に入ったシャンプーやリンスでも、2リットルも入っています。
大きい容器に入ったシャンプーやリンスは、1ガロンというサイズになります。
1ガロンは約3.8リットルなので、一般の人が購入すると使い切るのに一年かかるでしょう。
業務用のシャンプーの中には、聞いたこともないメーカーの物もありますが、そのほとんどが有名メーカーのOEM生産を委託されているメーカーです。
販売されている価格は、品質によってさまざまです。
低料金のサロンやスーパー銭湯などで使われているような商品は、信じられないくらいに安いです。
そういった、価格が安いシャンプーは「石鹸水」のようなもので、価格は安いですが毎日使用すると髪が乾燥します。
この卸問屋では、高級なシャンプーやリンスも売られていますが、価格もそれなりに高くなります。
それでも、1リットルあたりで換算すると、市価の半額程度で販売されています。
卸問屋では、私たちが使用する道具も売られています。
上の画像は、カットをする時に使うコーム(櫛)です。
通常は、ハサミやコームを購入する時は、お店に出入りする「ディーラー」と呼ばれる業者に、商品の注文をして届けてもらいます。
ディーラーに発注して仕入れをする場合は、商品カタログを見て注文をする事が多いので、実物を見ることができない場合が多いです。
しかし、こうやって卸問屋に行くと、実際に商品を手に取って選ぶことができます。
ここではコーム以外に、カットをする時に使うハサミや、ブローをする時に使うブラシ、その他に、パーマをかける時に使うロッド(パーマをまく器具)や、パーマやヘアカラーの薬剤なども販売されています。
ウイッグ(かつら)やエクステンション(つけ毛)が激安です。
卸問屋には、この画像のような物も売っています。
これは、女性が使用するカツラです。
このカツラは、おしゃれを楽しむためのもので「ファッションウィッグ」といいます。
ファションウィッグは、ほとんどが中国製ですが、安い物だと5000円程度で販売されています。
私たちは、ウィッグを仕入れて、そのまま販売するのではなく、お客様の要望に合わせて加工してから販売します。
ウィッグを、このまま使うこともできますが、あくまでも商品のベースとして仕入れをするので価格が安いのです。
先ほどのファッションウィッグと同様に、上の画像のようなエクステンション(つけ毛)も、驚くほど安く販売されています。
エクステンションも、このまま使う事もできますが、これも客の要望に合わせてオーダーメイドするためのベースです。
今回はここまでです。
皆様、私たちが利用する卸問屋の様子は、いかがでしたか?
こういうお店は、普段は立ち入る事がないので新鮮に感じた事もあったかと思います。
今度は近いうちに、理美容業界の展示会の様子を、お知らせしたいと思います。
どうぞお楽しみに!!