理美容の専門家が教えます!!男の気になるニオイの解消法。
今回は、私たちがヘアサロンで働く中で、男性のニオイについて気になる事について話をさせていただきます。
私たちは、いろいろなお客様のお世話をさせていただいていますが、男性客の接客をしていると「あること」に気がつくことがあります。
その「あること」というのは、「男性特有のにおい」です。
「男のにおい」というと、「働く男の汗のニオイ」とか「たばこの香り」なんていう良いイメージでしたが、現在はほとんどが悪いイメージになってきました。
そもそも男のニオイについて意識を持っていますか?
中年世代の男性に至っては「加齢臭」という言葉も生まれています。
特に30代以上の男性は、若い人から「オヤジ=臭い」というイメージで決めつけられるのは困りますよね?
加齢臭の原因は、ノネナールといわれる物質が原因と言われています。
「加齢臭とは?」という説明については、ネット上のあちこちのサイトで解説されているので省略しますが、問題はその対策法です。
加齢臭の対策についても、いろいろな方法がネット上のサイトで紹介されていますが、何よりも清潔にするということが大切です。
人は年齢を重ねるごとに、年齢相応の経験や知識から生まれる余裕が表情やしぐさに現れます。
そんな余裕のある立ち居振る舞いが、大人の男性の魅力です。
世間では「大人の対応」なんて言われていますよね。
逆に、幼稚な振る舞いをしている人の事を「大人げない」なんていいます。
やはり、大人といわれる年齢になったら、本当に意味で「大人の男」になりたいものです。
しかし、悲しいことに年齢を重ねると髪も薄くなってきますし、顔にはシワも増えて肌にシミができたりして、どうしても老けた印象になってしまいます。
そんな加齢にともなう老化も、ゆとりがある立ち居振る舞いや、表情、しぐさが身についていれば、それも大人の魅力になるかもしれません。
しかし、
臭い(くさい)
これだけはダメです!!
相手に不潔な印象を与えてしまい、職場では女性だけでなく部下の男性にも嫌われてしまいます。
そのにおいの原因は、ほとんどが酸化してしまった皮脂や汗です。
「それなら、きれいに体を洗えばいいんじゃない?」
と誰もが思います。
でもそんな事はみんなやっています。
それでも臭いが残ってしまうから問題なのです。
特に注意して洗う部分を知っておくことが大切です。
上の図を見てください。
これは、清潔にしているつもりでも汚れが残っている場所を示したイラストです。
私が仕事をする中で気がついたポイントです。分かりやすく絵にしてみました。
皆様は毎日入浴をするでしょうし、入浴をする時には体をきれいに洗っていると思います。
その上で、体臭が残ってしまう場合は何らかの疾患があるかもしれません。
例えばワキガとか水虫とか歯周病とか・・・。
そういった疾患が原因の場合は、あくまでも今回のテーマからは除外して、Caratの女性スタッフに聞いた「男性客の汚れが取れていない場所」をランキング形式で表してみます。
題して「臭いの原因と思われる場所」のワースト4
- アタマのにおい。
- 背広にしみついたにおい。
- ベタつく脂性の人の肌。
- 耳のまわり。
「えっ、そんなこと?」と思われるでしょう。
でも、こんな細かいことがニオイ原因かもしれません。
それでは、このニオイの原因と思われる汚れの取り方を解説していきます。まず最初はアタマから!!
まず頭のニオイです。
頭のニオイについては、以前に、Caratのシャンプーの解説で解説しましたが、頭のニオイの原因は、髪の毛のニオイではありません。
ニオイの原因は、主に頭皮の汚れです。
頭皮にたまった皮脂や汗が酸化すると細菌が発生します。
その細菌が臭いの原因です。
人同士が接近すると、顔や頭は相手と同じ目線に位置します。
相手と同じ目線に位置するということは、頭や顔は相手の鼻にも接近します。
でも「シャンプーなら毎晩入浴の時にしてるけど・・・」なんて思いますよね?
実は、毎晩シャンプーをするだけでは不十分なのです。
就寝前の入浴の時に、正しい方法でシャンプーをすれば確かに頭皮は清潔になります。
しかし、風呂上がりに髪の毛をしっかりと乾かしていますか?
軽くタオルでふくだけで就寝していませんか?
上の画像はキッチンで使用する除菌スプレーですが、細菌が発生すると嫌な臭いがしますよね?
実は頭皮に水分が残ったままで就寝すると、翌朝には頭皮に再び細菌が増殖してしまうのです。
どれだけていねいにシャンプーをしても、頭の水分をタオルでふき取っただけで就寝すると、頭皮には細菌の増殖に最適な水分が残っています。
風呂上がりはまだ体が温まっているので、すでに頭皮も汗をかいています。
そして就寝中も、人間は大量の汗をかきます。
就寝中の人間の体温は、細菌の増殖に最適な温度です。
だから就寝中も、頭皮の細菌がどんどんと増殖してしまうのです。
枕が汗臭い人は要注意です。
それでは、どうすれば良いのか?
答えはこうです。
- 朝にもシャンプーをする。
- 朝のシャンプーが難しい場合は、就寝前にドライヤーを使って、しっかりと頭皮を乾かす
朝にシャンプーをするのが一番なのですが、朝は何かと忙しいので時間がありませんよね?
そんな場合は、就寝前にドライヤーを使ってしっかり頭皮と髪を乾かすことです。
「僕は髪が短いので関係ないよ。」と思う方もいるかもしれませんが、髪だけでなく頭皮も乾かす事が目的なので、髪の長さは関係ありません。
これだけで頭皮に残った水分がなくなるので、就寝中の細菌の発生を抑制できます。
またドライヤーを使う前にヘアトニックを使うと、さらに頭皮を清潔にすることができます。
上の画像はCaratで使っているヘアトニックですが、皆様が自宅で使う場合は市販で手に入る安いもので十分です。
実はヘアトニックの主成分はアルコールで、その使用目的は頭皮の消毒なのです。
頭皮が荒れている方も、この「寝る前にドライヤーを使う事」を習慣にすると症状が改善する場合があります。
そして次は、耳です。
耳の汚れが溜まっているのは上の画像で示した部分ですが、普段洗うことはありませんよね?
ほとんどの方が洗わないと思いますが、試しに、白いタオルを水で湿らせて、この部分をふき取ってみてください。
白いタオルでふき取ると、タオルに薄茶色の汚れがつくと思います。
図では示していませんが、耳の裏側も結構汚れています。
ここは、加齢臭の発生場所といわれている場所です。
洗顔をする時に、耳も意識して洗う事をおすすめします。
ちなみに僕は、タオルやコットンにヘアトニックをしみ込ませて拭くようにしています。
毎日やる必要はありませんが、想像以上に汚れが取れますよ。
そして、次は顔です。
顔についてですが、脂症の人は就寝前の入浴の時だけでなく朝も洗顔をすることは当たり前ですが、自分に合った洗顔料を使う事が大切です。
まさか、奥さんが使用している洗顔料や、若い男性用の洗顔料を使っていませんか?
男性と女性は、肌の性質が微妙に違います。
男性は女性に比べて皮下脂肪が少ないので、肌の保水能力は女性よりも劣ります。
また、同じ男性でも年齢と共に肌の保水能力が弱くなっています。
顔が脂性肌だからといって皮脂を取り過ぎるような洗顔料や、年齢や性別が合わない洗顔料を使っているとかえって状況が悪くなる場合があります。
中年男性の皮脂を抑えるために正しい洗顔が必要になりますが、肌や年齢に合った洗顔料を使う必要があります。
そして、最後はスーツやジャケットです。
僕のお店では来店したお客様の上着をお預かりする機会が多いのですが、お預かりした上着はそれぞれ個性的なニオイがします。
これは「クサい」という訳ではないのですが、たばこのニオイがしみついていたり飲食店のようなニオイする人もいます。
誰もが、自分の服のニオイに鈍感になってしまいます。
衣服についたニオイが体臭と勘違いされないように、スーツやジャケットのローテーションに気を使う事が大切です。
以上が、理美容師から見た「男のニオイ」の解決法ですが、まとめると以下の3点です。
- 入浴時にシャンプーをしたら、就寝前に必ずドライヤーで髪と頭皮をしっかり乾かす。(できればヘアトニックを使う)
- 洗顔の時に耳も洗う。(ヘアトニックを使って耳を拭いても良い)
- 朝も洗顔する。(自分の年齢に合った洗顔料を使用する)
この3つを意識するだけで、気になるニオイの原因を減らす事ができます。
Caratでは「男性のニオイの解消」を目的としたメニューもあります。
よろしければ一度利用してみてくださいね。
くわしくは、Caratのデオドラントメニューのくわしいご案内を見てください。