理容師が教える上手に自宅でシェービングをする方法

今回は、自宅で上手に顔そり(シェービング)をする方法をお伝えしたいと思います。

男性が自分で顔を剃る様子

理容室でシェービングをしてもらうと肌がサッパリして気持ちが良いですよね。

男性はヒゲが生えてきてしまうので、普段から自分で顔を剃っていると思うのですが、「あのサッパリ感を自宅で味わえたらいいのに」なんて思いませんか?

また、ヒゲが濃い人の場合は「カミソリ負け」をして肌が荒れてしまって困った経験はありませんか?

・・・ということで、今回はプロである私が最高のシェービングについて伝授いたします!!

 

まず最初に用意する物を紹介します。

顔そりに使用する道具のイメージ

お風呂でヒゲを剃る場合は揃うものばかりと思いますが、無ければ他のもので代用してもかまいません。

①シェーバー(かみそりは出来るだけ性能の良いものを用意してください)

②シェービングフォーム(無ければボディソープでも良いです)

③軟毛剤(ヒゲが濃くてカミソリ負けしやすい人は必須です)

④タオル

⑤お湯

⑥アフターシェーブローション(無ければ化粧水かスキンミルクで良いです)

ここで特に気をつけていただきたいのは、シェービングフォームの代わりにボディソープを使うのは良いのですが、石鹸を使うことは避けてください。

なぜなら、石鹸はアルカリ性なので肌がつっぱってしまいます。

また、洗顔料を使う場合はしっかりと泡が立つものを用意してください。

 

そしてシェービングに使うフォーム(泡)についてですが。

シェービングフォームが泡立っているようす。

夜の就寝前にお風呂で行う場合と朝に行う場合で環境が若干異なりますが、可能な限り同じような条件で行って下さい。

一番初めに行うのは、シェービングフォームをしっかりと泡立てることです。

ヒゲだけを剃るのであればこの作業は必要ありませんが、細かい産毛をきれいに剃りたいのであれば必ず行って下さい。

しっかりと泡立ったフォームを使用することによって、空気と水分を含んだ産毛が立つので剃りやすくなるからです。

泡が出るタイプのボディソープドラッグストアに行くとシェービング用のフォームが売られていますが、このような商品は泡に含まれる水分が少なかったりします。

また、シェービング用のジェルも販売されていますが、これだと産毛がきれいに剃れません。

実は一番理想的なのは、上の画像のような弱酸性のボディソープです。

最近は泡状で出てくる商品があるのですが、安く買うことができる上に理想的な泡立ちです。

そのうえ弱酸性の商品が多いので、顔を剃った後に肌がつっぱりにくいのです。

 

 

それでは実際に、正しい顔そりの方法を解説します。

顔に泡を塗付した様子

泡は、上の画像の様にたっぷりと塗ってください。

ちょっと多いと思う位が良いです。

この時は、泡で出てくるタイプのボディローションだと本当に便利です。

頬やこめかみの部分も産毛が生えているので、必ず塗布します。

 

そしてこれからカミソリを使うのですが、その前に大切なことがあります。

一般的なヒゲの生え方を解説するイラスト

この画像は、一般的な男性のヒゲの生え方を示したイラストですが、ヒゲは生えている方向があります。

ヒゲの生えている方向に沿って剃刀を使う技術を「順剃り」といいます。

順剃りは髭が濃い人や肌が弱い人に適した方法で、一番最初に行います。

そして順剃りが終わったら、今度はヒゲの生えている方向に逆らって剃刀を使います。

この技法を「逆剃り」といいます。

逆剃りは順剃りで残ったヒゲを剃るための技術です。

顔を剃る時は肌のトラブルを避ける為に、必ず順剃りをしてから逆剃りをするのが基本です。

 

それでは順剃りの方法を解説します。

右側の頬を剃る様子

最初は右側の頬から剃ります。

ヒゲの向きに沿って上の画像の様に、こめかみから顎に向かって上から下にカミソリを動かします。

ヒゲがない所も産毛が生えているので必ず行って下さい。

頬のヒゲが濃い人の場合は、ヒゲが残るので物足りないと思うかもしれませんが、後で逆剃りをするので何度も繰り返す必要はありません。

 

右の顎を剃る様子

頬が終わったら次は顎から首にかけてです。

右の顎はヒゲが外側に向かって生えている場合が多いので、この方向に逆らわないように上から下に向かっカミソリを動かします。

特に顎はカミソリ負けをしやすい場所なので絶対に逆剃りから行ってはいけません。

 

あごの中央を剃る様子

次は顎の中央を剃ります。

ここも上から下に向かってカミソリを動かしてください。

ついつい最初から下から上に向かって行ってしまいたくなるのですが、それは逆剃りです。

初めから逆剃りをする方が手っ取り早く思えますが、肌にダメージを与えてしまいますので我慢してください。

 

左側の頬を剃る様子

右側が終わったら、左側の頬も剃ります。

右側と同様に上から下にカミソリを動かします。

ここまでの作業で時間が経過してしまい泡が消えてきた場合は、面倒ですが必ずフォームを足してください。

繰り返し言いますが、ヒゲだけでなく産毛もきれいに剃ることが大切だからです。

頬が終わったら左の顎も剃ってください。

 

鼻の下を剃る様子

順剃りの最後は鼻の下です。

ここもヒゲが濃い人や肌が弱い人の場合は、剃った後にヒリヒリしやすい場所です。

必ず最初はヒゲの流れに沿って、上から下に向かってカミソリを動かしてください。

冬場は空気の乾燥によって唇が切れやすくなります。

この時にカミソリが触れて唇が切れてしまう場合があるので注意してください。

 

順剃りが終わりました次は逆剃りをします。

顎の逆剃りをする様子

順剃りが終わると、今度は残ったヒゲを剃るために逆剃りをします。

一番ヒゲが密集する顎や首は肌が荒れやすいので注意が必要です。

ヒゲの生えている方向に対して45度くらいの角度でカミソリを動かしてください。

人によってそれぞれですが、上の画像の様に下から上に向けて行っても痛くなければ問題ありません。

鼻の下を逆剃りする様子

そして最後は鼻の下の逆剃りです。

口ヒゲの両側は外側に向かって生えている場合が多いので、内側に向かってカミソリを動かします。

そして中央は下から上の向かって動かしてください。

この部分はカミソリ負けをしやすいので、何度も繰り返ししない方が良いです。

すべてが終わったらシェービングの完了です。

しっかりと顔を洗ったら、必ずアフターシェービングローションを塗ってください。

無ければ化粧水でも良いですし、乾燥肌の方はスキンミルク(乳液)を使うとさらに良いです。

 

最後に豆知識です!!

理容室で使用する蒸しタオルの画像

シェービングは風呂に入浴する時に行うのが一番良いのですが、事情があって朝に行う事ってありますよね?

朝はどうしてもヒゲが硬くなっているのでカミソリ負けをしやすくなります。

そんな時には理容室にあるようなスチームタオル(蒸しタオル)を使って顔を温めるのが良いのですが、もう一つ裏技があります!!

 

髪に使用するトリートメントそれは、髪に使用するヘアトリートメントを使う事なのです。

お風呂場にあるトリートメントを少しだけ手に取ってヒゲに塗付してみて下さい。

ものすごくヒゲが柔らかくなって剃りやすくなります。

これにプラスして蒸しタオルで顔を温めるとさらにベストです。

ただし、肌が健康な人に限ります。

これから朝は寒くなります。

どうしても朝に顔を剃らなくてはいけない時に、ぜひ試してみて下さい!!