プロが教えるヘアカラーの上手な使い方!!自宅で上手に髪を染める方法を解説します。

今回は、プロの技術と知識を取り入れて、自宅で上手に髪を染める方法を皆様にお伝えしたいと思います。

 

最近は、ドラッグストアやコンビニエンスストアなどでヘアカラーを購入して、自分で髪を染める人も増えてきましたね。

自宅でヘアカラーをする事を、ホームカラーとかセルフカラーといいますが、ヘアサロンに行く時間が作れない人や手軽にヘアカラーを楽しみたい方にとっては便利な商品ですね。

私達の立場から見ると、ホームカラーの愛好者が増えると売上げが下がるのでありがたいことではないのですが、考え方を変えるとヘアカラーを楽しむ人が増えるのは良いことかもしれません。

しかし素人が上手に髪を染めるためには、少々コツが必要なのです。

ということで上手な髪の染め方をちょっとだけ教えちゃいます。

・・・本音は教えたくないのですけどね(笑)

 

ドラッグストアのヘアカラー売り場これは、Caratの近所にあるドラッグストアの、ヘアカラーの売り場の風景です。

本当に色々な商品がおいてありますね。

次から次へと新製品が発売されています。

以前、間違ったホームカラーの使い方をすると、困った事が起きるかもしれませんよという解説をしました。

興味がある方は、ホームカラーで気をつけてほしい事を見てください。

今回は、ホームカラーの使い過ぎのリスクは理解しているという前提で、上手に自分の髪を染める方法を解説したいと思います。

 

まず最初に、ヘアカラーの種類のおさらいから。

 

ヘアカラーの色の見本の画像皆様が髪を染めたいと思う理由は人それぞれですよね。

「白髪が目立ってきたので何とかしたい」という場合は、白髪染め

「髪の色を変えて、おしゃれを楽しみたい」という場合は、おしゃれ染め

「思い切って、金髪に挑戦したい」という場合は、ヘアブリーチ

最近では、白髪をきれいに見せるための、白髪ぼかしというメニューも出てきました。

ヘアカラーは大きく分けると、酸性カラー(ヘア・マニキュア)とアルカリカラーの2種類があります。

髪の傷みを少なくしたい場合は酸性カラー(ヘア・マニキュア)。

髪をしっかりと染めたい場合はアルカリカラーを使ってください。

 

それでは、上手に髪を染めるための手順を説明します。

 

シャンプーをする様子それでは、ヘアカラーの技術解説を始めます。

自分に合った商品を用意したら、それがアルカリカラーなのか酸性カラー(マニキュア)なのかを確認してください。

そして汚れても良いような服装に着替えてタオルを2枚用意してください。

 

①まず最初にすることは、ヘアカラーをする前に必ずシャンプーをして下さい。

 

特にヘア・マニキュアを使う場合は、しっかりとシャンプーして下さい。

そしてシャンプーが終わってもリンスやトリートメントは使わないでください。

きっとみなさんは「最後にヘアカラー剤を洗い流すときにシャンプーをするから必要ないのでは?」と思いますよね?

ヘアカラーをする前にシャンプーをすることは非常に大切です。

なぜなら、整髪料やリンスなどが髪に残っていると、カラー剤が髪に浸透するのを妨げてしまうからです。

特にヘア・マニキュアの場合は、髪に何も付いていない状態にしておかないと染まりが悪くなります。

シャンプーをしてからヘアカラーをする事を考えると、入浴中にヘアカラーをする事がおすすめです。

 

②カラー剤を塗付する順番を守ってください。

 

シャンプーが終わったら早速ヘアカラーの塗付をしますが、アルカリカラーの場合は塗付する順番を考えた方がきれいに染まります。

 

 

ヘアカラーを塗布する順番を示したイラスト

  1. 後頭部(頭の後ろの部分)
  2. 側頭部(頭の横の部分)
  3. 頭頂部と前髪(あたまのてっぺんの部分と前髪)

図に示した順番で塗付するのがベストです。

分かりやすく解説すると「後ろ」→「横」→「てっぺん」→「前」という順番です。

なぜこの順番で塗付するかというと、髪の染まりを均等にするためです。

一番染まりにくい(染まるのに時間がかかる)部分から先に塗布をすることで、均一に染めることができるのです。

最初は難しいかもしれませんが、慣れれば簡単にできるようになります。

 

③そして次のポイントは、生え際の肌が染まってしまった時の対処法です。

 

肌が染まってしまった場合は、爪に使用するマニキュアの除去剤(リムーバー)を使ってください。気持ち良い位にきれいに取れます!!

しかし、一番良いのは肌が染まらないようにするのが一番なのですが、生え際の白髪が気になる人の場合は、髪の根元をしっかり染めたいですよね。

生え際の部分にヘアカラーを塗付すると、どうしても肌についてしまいます。

そんな時は、予め生え際にコールドクリームかヘアトリートメントを塗っておくと染まることを予防できます。

 

ヘアカラーを塗布している様子④そしてヘアカラーの塗付が終わったら、ヘアブラシやクシを使って何度も髪を梳いてください。

 

一通り塗り終わっても塗りの残しが必ずあります。

何度も何度もクシを使って梳いでください。

自分では完璧に塗ったつもりでも、髪の根元まで行き渡っていない場合が多いです。

染まり方にムラができる原因のほとんどが、このコーミング不足です。

しっかりと何度も梳くことで染まりムラがなくなります。

 

ヘアカラーをする時に使うストップウォッチ

そしてもう1つ大切な事があります。

⑤ヘアカラー剤の説明書に書いてある「放置時間」を厳守することです。

 

「自分の髪は染まりにくいから」と放置時間を長くしても染まり具合は良くなりません。

指定された放置時間を超えると、ヘアカラーの作用は止まります。

髪の染まりが悪かった場合は、面倒でもやり直す方が得策です。

パーマやヘアカラーの薬液の放置時間を超えることを、理美容業界ではタイムオーバーといいます。

タイムオーバーは、髪が痛むだけで何一つ良いことはありません。。

そもそも染まりがよくない場合は、カラー剤が上手に塗付できていない場合が多いので、放置時間を増やしても結果は変わりません。

だから、もう一度やり直すことが成功への近道です。

 

ところで、髪が染まりやすい人と染まりにくい人がいるのはなぜ?

 

市販のヘアカラーの説明書

上の画像は市販のヘアカラーの説明書です。

最大10分までの染まり具合が記してありますが、注意書きに「人によって染まり方に違いがあります」と書いてあります。

髪が染まりやすい人と染まりにくい人の違いって、どこが違うのか分かりませんよね?

それは、髪の表面のキューティクルとよばれる組織の強さの違いなのです。

ヘアカラーやパーマ液のような薬剤は、髪の色や形を変化させる薬剤なので本来は髪にとっては有害です。

髪の表面のキューティクルが、有害な物質の侵入を阻止しようするのは当然の事なので髪が染まりにくい人は正常という事です。

ただキューティクルという組織は、湿度と温度が上昇すると膨潤をして組織に隙間ができるという性質があります。

だから、入浴する時にヘアカラーをするとキューティクルが膨潤するので、カラー剤が髪に浸透しやすくなります

冒頭で入浴時にすることが好ましいと伝えたのは、こういう理由もあるのです。

 

そして、全ての作業が無事に終わったら、しっかりとシャンプーをして丁寧に洗い流してください。

特にアルカリカラーは頭皮に対する刺激が強いので、洗い残しがあると肌トラブルの原因になります。

シャンプーの後にトリートメントをしっかりとすることも忘れずに!!

トリートメントは髪のダメージの予防だけでなく、「退色現象」といって染めた髪が変色することを防ぐ効果もあります。

 

部分染めをすると良い場所を示したイラスト

さらにもう一つ、

 

白髪染めをしている人で、白髪が気になるあまりに、かなり短い間隔でヘアカラーを繰り返している人を見かけますが、髪の長さによりますが、自宅でヘアカラーをする場合は一カ月に一度程度にしておくことをおすすめします。

髪のダメージがひどくなると、先程お伝えした「退色現象」が出やすくなります。

年配の人の染めた髪が、赤っぽく変色しているのは退色現象です。

どうしても白髪が気になる人は、上のイラストで示した部分だけを染めても十分に満足できます。

髪の全体を染めるのは3回に一度程度にしておいて、その間は部分的に染めるのが一番良いです。

Caratでも、部分染めを推奨しています。

 

最後に

髪を染める時のコツを分かっていただけましたでしょうか?

自宅でヘアカラーをする時にちょっとしたコツを実践すると、傷みが少なくてきれいに髪が染まります。

ぜひ、楽しいヘアカラーライフを楽しんでください!!