最近は、ドラッグストアやコンビニエンスストアなどでヘアカラーを購入して自分で髪を染める人も増えてきましたね。

理容師や美容師の立場からは、少々複雑な気がするのですが、お客様の立場を考えると手軽に髪を染めることができる事は良い事です。

しかし、上手に髪を染めるって思ったよりもむつかしくありませんか?

・・・ということで、今回は理容師、美容師が教える上手な自宅のヘアカラーの方法をお伝えします。

ドラッグストアのヘアカラー剤売り場の様子

これは、ドラッグストアのヘアカラー剤の売り場の風景です。

本当にいろいろな商品が増えていますね。

以前、ホームカラーで気をつけてほしい事でお伝えしましたが、ヘアカラーは手軽に染めることができるようになったのですが、使用法や使用頻度を間違えると髪や頭皮に深刻なダメージを与えてしまいますので気を付ける必要があります。

そんな注意点は、皆様は十分に理解しているとした上で、今回はヘアカラーをきれいに上手に仕上げる方法を伝授します。

いろいろな髪の毛の色のイメージ

皆様がヘアカラーをしたい理由はいろいろですよね。

白髪が目立ってきたので何とかしたい場合は「白髪染め」。

髪の毛の色を変えてみたい場合は「おしゃれ染め」。

思い切って金髪にしたい場合は「ヘアブリーチ」。

最近では、白髪をきれいに見せるための「白髪ぼかし」というものも出てきました。

ヘアカラー剤は酸性カラー(ヘアマニキュア)とアルカリカラーの2種類がありますが、髪へのダメージを少なくしたい場合は酸性カラー(ヘアマニキュア)、髪をしっかりと染めたい場合はアルカリカラーを選択してください。

シャンプーをする様子

まず、一番初めにすることは、シャンプーです。

この、事前にシャンプーをする事をプレシャンプーといいます。

きっとみなさんは「最後にヘアカラー剤を洗い流すときにシャンプーをするから必要ないのでは?」と思いますよね?

ヘアカラーをする前にプレシャンプーをすることは非常に大切なのです。

プレシャンプーをするのとしないのでは、髪の染まり具合が大きく違ってきます。

なぜなら、ヘアカラー剤が髪の毛に浸透するのを、髪に付着している整髪料やリンスやトリートメントが妨げてしまうからです。

ヘアマニキュアの場合は、プレシャンプーをしないで髪を染めると著しく染まり具合が悪くなります。

アルカリカラーの場合は染まらないことはありませんが、染まりが弱かったり。ムラになってしまう確率が高くなります。

プレシャンプーをしてから、ヘアカラーをする事を考えると、自宅でヘアカラーをする時には入浴をする時がおすすめです。

 

プレシャンプーが終わったら、早速ヘアカラーをします。

ここでヘアカラー剤の塗布ですが、塗布をする場所に順番があるのをご存じでしたか?

 

 

ヘアカラーの順番上の図をご覧ください。

  1. 後頭部(頭の後ろの部分)
  2. 側頭部(頭の横の部分)
  3. 頭頂部と前髪(あたまのてっぺんの部分と前髪)

という順番で塗布をするのがベストです。

なぜ、この順番にヘアカラー剤を塗布するのが良いかというと、髪の染まり具合がムラにならないようにするためです。

一番染まりにくい(染まるのに時間がかかる)部分から先に塗布をすることで、均一にヘアカラー剤が作用することを目的にしているのです。

ちなみに、生え際にヘアカラー剤が付着してしまって肌まで染まってしまって取れなくなることってありませんか?

肌が染まってしまった場合は、爪などに使用するマニキュアの除去剤(リムーバー)を使用するとある程度は取れます。

しかし、一番良いのは肌が染まらないようにするのが一番なのですが、生え際の白髪が気になる人の場合は、髪の根元の部分をしっかり染めたいですよね。

生え際の髪の根元の部分にヘアカラー剤を塗布しようとすると、どうしても肌にもヘアカラー剤が付着してしまいます。

そんな時は、あらかじめ生え際の肌にコールドクリームかヘアトリートメントなどの油性のものを塗っておくとヘアカラー剤が肌に付着しても染まることを予防できます。

ヘアカラー剤の塗布が終了した様子

ヘアカラー剤の塗布がひととおり終わったら、ヘアブラシやクシを使用して何度も繰り返して髪をコーミング(かみをとくこと)をしてください。

何度も何度も、くどい位にコーミングした方が良いです。

自分では、まんべんなくヘアカラーを塗布したつもりでも、髪の根元の部分までしっかりとヘアカラー剤が行き渡っていない場合が多いです。

染まり上がりがムラになってしまう原因のほとんどが、しっかりとヘアカラー剤の塗布ができていないことが原因です。このコームミングの不足です。

薬液の放置時間のタイムオーバーのイメージ

そしてもう1つ大切な事があります。

ヘアカラー剤の使用上の注意に書いてある薬液の放置時間を厳守することです。

「自分の髪は染まりにくいから」と素人の判断で、放置時間を長くしても結果はほとんど変わりません。

指定されている放置時間を超えると、ヘアカラー剤の染毛作用の効果はほとんど終わっています。

髪の染まりが悪かった場合は、面倒でも、もう一度塗布をやり直す方が得策です。

パーマややヘアカラーの薬液の放置時間を超えることを、理容師や美容師はタイムオーバーと呼びますが、仮にタイムオーバーをして思い通りの髪の色に染まったとしても、髪へのダメージは増大しています。

実は、もう一度塗布をやり直したほうが、髪へのダメージは少ないのです。

どうしたら髪が良く染まるか?のイメージ

「なぜ髪の染まりが良い人と悪い人がいるのか?」ですが、

それは、髪の表面のキューティクルとよばれる組織の強さの違いです。

そもそも、ヘアカラー剤やパーマ液などのような薬剤は、髪の色や形を変化させてしまおうとする薬剤なので、本来は髪にとっては有害です。

髪の表面のキューティクルが、その有害な物質の侵入を阻止しようとするのは当然の事なので、髪が染まりにくい人の場合は、むしろ正常という事になるのです。

ただ、キューティクルという組織は、湿度と温度が上昇すると膨潤をして組織に隙間ができるという性質があります。

だから、入浴の際にヘアカラーをすることで、ヘアカラー剤が髪に浸透しやすくなります。

冒頭でヘアカラーは入浴の際にすることが好ましいと伝えたのには、こういう理由もあるのです。

 

そして、ヘアカラーが無事に終わったら、しっかりとシャンプーをして、余分なヘアカラー剤を洗い流してください。

特にアルカリカラーの場合は、頭皮にも刺激が強いので洗い残しがあると肌のトラブルにもなりかねません。

シャンプーが終わったら、トリートメントをしっかりとすることも忘れずに!!

トリートメントは、髪のダメージの予防だけでなく「退色現象」といって、染めた髪が変色をしてしまうことを防ぐ効果もあります。

白髪が目立ちやすい場所

さらにもう一つ、

白髪染めをしている人で、白髪が気になるあまりに、かなり短い間隔でヘアカラーを繰り返している人を見かけますが、髪の長さによりますが、自宅でヘアカラーをする場合は一カ月に一度程度にしておくことをおすすめします。

髪のダメージがひどくなると、先程お伝えした「退色現象」が顕著に起きます。

年配の人で、染めた髪が赤っぽく変色しているのを見かけたことがあるかと思いますが、これが退色現象です。

どうしても白髪が気になる場合は、上の図の部分だけにヘアカラー剤を塗布するだけでも十分に満足できると思います。

髪の全体を染めるのは3回に一度程度にしておいて、その間は部分的に染めるという方法です。

白髪が気になるのって、実はこの部分だけの場合が多いですし、部分的に染めただけでも、他人は気がつきません。

当店でも、お客様にヘアカラーを施術する際には、このように部分染めを提案しています。

 

いかがでしたでしょうか?

自宅で髪を染める時に、ちょっとしたことで仕上がりに差がつくことに気がついていただけましたでしょうか?

ぜひ、せっかく購入したヘアカラー剤を上手に使って、ヘアカラーを楽しんでください。