職親という社会貢献
今回は職親という制度についてお話ししたいと思います。
僕は理美容業を経営する傍らで、児童養護施設や児童相談所の一時保護所などを退所した若者達の就労支援をするというボランティア活動をさせていただいています。
もちろん僕一人でできるような簡単な活動ではないので、約90社の事業所の経営者の方々にもお力を貸していただいています。
当社にも、そういった経験を持つ若者が多く働いてくれているのですが、児童福祉に関わらざる得なかった若者たちが社会で自立するためには様々な課題があります。
どんな課題があるかと言うと
例えば住居の問題です。
親の援助を期待できない状況で社会に出てくる若者にとって住宅の確保は大きな課題になります。
賃貸住宅を借りようにも保証人がいない場合が多いので。
ですから、僕が参加している団体では、事業所が住宅を用意するか寮設備の会社が参加しています。
そして住宅以外に、心に傷を負った若者の心のケアであったり、判断力が備わっていない若い子に生活指導をしたり、就職をした後に孤独でさみしい思いをしないような配慮が必要になることもあります。
そんな若者たちの社会的自立のための活動を岐阜県も開始しました。
この春から岐阜県も、児童養護施設等を退所した若者のための社会的自立のケアを行うプロジェクトが始まりました。
このプロジェクトの名前は、「ぎふ職親プロジェクト」といいます。
僕が参加している団体も協力させていただく事になり、先日に会議に参加してきました。
会議の様子をお伝えします。
会場は岐阜羽島にある「不二羽島文化センター」でした。
この日はあいにくの雨でした。その上、僕はお店の営業があったのですが会議の内容が設立の会だったので何とか仕事を抜け出して参加してきました。
会場となる会議室の入口に近付くと、NHKテレビの取材クルーが来ていました。
「嫌な予感」がしましたが的中です・・・インタビューを受けることになりました。
僕はボランティアの団体の関係で何度か取材を受けているのですが、正直言って苦手です。
上の画像は、会議の様子です。
県庁の「子ども家庭課」という部署の職員と、児童相談所の職員。
そして岐阜県内の児童養護施設の施設長とプロジェクトの依頼を受けた団体の職員が参加しています。
まだまだ数は少ないですが、職親として若者を雇い入れる予定の事業主の方も数名いらっしゃいました。
若輩ながら、僕もこれまでの活動の経験談をお話してきました。
職親と言うのは、若者を雇い入れるだけでなく、自分の子供を育てるように社員を教育をしながら、事業主も一緒に成長していく物だと考えます。
理美容業だけでなく、建設業や介護業、飲食業など色々な参加企業が増えて、今後は岐阜県でも若者達が好きな職業を選べるようになると良いなと思います。
もしこういった活動に参加希望の方は、こちらをご覧ください。